"いきいきうどん"

 <オレンジ色の温室 "いきいきうどん">

 以前、うちのバイクチームの御大F見氏より新規開店のうどんや情報をもらっていた。場所はここ(インテリジェントパーク)からさほど遠くない新しく出来たバイパス沿い。店の名前は "いきいきうどん" 。カラーの本に坂出店が載っていた店である。だけん「高松店」ということになるんやろな。情報によれば...

@高松一の規模!
A昼寝もできる温室付き?
B電車広告方式の情報提供?!
となっている。
@はともかくとして、AとBの情報に関しては全くもって意味不明。この不可解極まりない情報は、「香川経済レポート」っていうお堅い冊子が源らしい。どんな取材したんかは知らんけど、怪しいことには変わりない。実は、開店は一昨日だったのだが、昨日は社内会議が長引いて行けずじまいとなってしまった。そこで、本日、満を持して調査作戦を決行することになったのである。

 場所は、予め近くを通ったときに確認していたので難なく到着。店(というより建物ゆうた方がええ)はまるで巨大な「温室」のよう。つまり、壁面も天井もガラス張りなのであった。これで@とAはとりあえずクリアというとこか? それなりに広い裏の駐車場に車を停め入り口を探すが、よぅわからん。
…というか 入るところはあるんやけど、果たしてそこから入るべきなのかどうかがよぅわからんのである。しかし中に入らんことにはうどんが食えんので、一番近くのドアから内部に侵入する。

 席はざっと数えただけでも150程(かなりアバウト)はある。4人掛けの白い無機質なテーブルが適当な間隔でずらっと並んでいる。建物の南側は小上がりになっとって、ジャンボフェリーの2等船室のような薄いカーペットが敷かれた席があった。まあ、神経の直径が30センチもある人なら昼寝も出来よう。内部は建物が出来たばかりである証拠に独特のコンクリ臭がして その広さと高さから、まるで新築の体育館の中にいるような気分である。というわけで、その時点でかなり食欲を削がれたことは事実である。

 うどんを食うという目的を忘れそうになりながら、システムを確認しようときょろきょろ。
建物の北側に客の列を発見。その最後尾に並ぶ。まずは "あたりや" と同じ色のトレイをとる。この時点でわかったのだが、建物の外観といい、椅子の色といい、カーペットの色といい、この店のイメージカラーは「オレンジ」らしい。けど、そんなもん うどんやには全く必要のない要素だ。
気を取り直して、まずはどんぶりに入ったうどんを取る。どうやら大と小しかないようであった。客はトレイをローラーに乗せたまま滑らせて進む、まさに「コンベア式」。
しかし、その流れにはいささか無理があった。というのも、トレイを滑らせていただけでは全てのことが出来ないのである。具体的に言えば、うどんを湯がく時や、てんぷら類のオプションを取ろうとする時にはその列から離れなければならないのだ。コンベアに張り付いとったんでは、ごはんもののオプションと串カツ等の高額オプションにしか手が届かんのである。つまり どこのうどんやでもそうであるように、全体の流れを把握することが大事ということになる。

 かくいうワタシも、うどんはあっためずに いなりと串カツを取る羽目になってしまい、コンベアの終着点である支払い場の前に来てからトレイを残したままてんぷら類のオプションを物色するという「暴挙」に出ざるを得なかったのだ。結果、640円という高い昼食になってしまった...。(^^;
初めての店であるということをさっ引いても、とてもストレスのたまるひとときであった。今になって思えば、まず最初にうどんを湯がいて、オプションを取ってからコンベアに乗せるというのが正しい順序なのかもしれない。

 で 肝心の味であるが、うどんをぬくめんかったワタクシは、仕方がないので醤油をかけて食うことにした。コシがないとはいえないのだが、あまりうまくはない麺。醤油が少なかったのかと少し足してみたけど、塩辛ぅなっただけで 根本的な解決にはならなかった。友人は「機械打ちの麺」だと言っていたが、確かにあんな工場みたいなところで手で打っちょるはずがないわのー。
とにもかくにも「また来よう」などとは思うわけもなく「来た」という既成事実だけを残してその巨大な温室を後にしたのであった。
結論として、はっきり言ってあれは「うどんや」ではないな。


<その後1>

 最初の印象が悪過ぎたため、あれからは1回も行ってません。
最近 あの店の前を通る際には、左端の車線を走らんようにしとります。店に入る車による「いきいき渋滞」を避けるためです。

 ま「機会があったら また行くかも知れん」とだけ云っておきましょう...。


<その後2>(2005/02/17)

 最近(でもないけど)、知り合い(あっちはそう思てないかも知れんけど)が勤めよることを知って、このページを公開することを若干迷いましたが、結局こうなりました。(^^;




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