"松家"

 <まっすぐな麺>

 今日もやっぱりお昼が来て、今にも降り出しそうな空の下、我々3人は車(N産Mーチ)で一路北へと向かった。旧空港通り(もうそんな言い方せんか)を北上し、いわゆる「ジャスコ(もうない)の前の道」を西に折れ、"うどん棒" を通り過ぎ、"大圓" も通り過ぎ、"ふじや" も通り過ぎて、旧市内の方角へと向かった。〜中略。んで、あそこは何町になるんやろ...楠上?花園?藤塚? 心配していた駐車場は運良く空いており、車を降りたときには既に雨が降り始めていた。

 案内役だったこともあり、先頭で店に入る。いきなり目の前に大小のどんぶりの山。「玉数で大きさを選ぶんやろな」と判断。一番大きい3玉用のどんぶりを取って、左におったおばちゃんというにはまだ早い、おねえちゃんに渡す。どんぶりの大きさで自動的に玉数が決まるもんやと思っていたら、いきなり「何玉?」と聞いてきた。
 一瞬焦ったけど、すかさず「3玉」と告げる。そしたら間髪を入れずに「太いん? 細いん?」と聞いてきた!「きたきた!」と思ったね。そう、ここは「太いん 細いん」の "松家(まつか)" なのだっ!! 「太いん」と返す。「ぬくめるん?」「いや、そのままで...」この掛け合いがうどんやの醍醐味だ!(大袈裟な...)(^^;

 おねえちゃんはお茶碗にうどんを取り始める。なるほど、茶碗一杯分が1玉なんや。どんぶりに3玉分のうどんを入れて、ねぎをかけて手渡された。「えっと、だしは...?」と戸惑ってばかりのワタクシ。「うしろのタンクの中」と抑揚のない言葉。「つめたいだしはないん?」と言う私の声を「330円!」というおねえちゃんの愛想のない声が遮る。もう完全におねえちゃんのペースである。しかし、ここで負けてうどんだけ食ぅて帰るもしゃくなんで、ささやかな抵抗として、ちくわの天ぷらをうどんの上にのせる。「430円!」...機嫌が悪いんか私のことが気に食わんのか、おねえちゃんの態度はとても冷たかった。

 気を取り直して、タンクからぬくいだしをかける。言うなれば、"ひやあつ" の状態ですね。七味をかけて、ちくわをちょっと横によせて一口目。「食べにくい」...どういうことか? 麺がピンピンしているのである。黄みがかった麺は角がしっかり立っていて、コシの強く固いタイプ。 しかも、まっすぐなんである。箸で持ち上げたら立つんちゃうかというようなまっすぐな麺。故に、なかなか口の中に入らん。 なんか箸で口の中に押し込むという感じ。そう、"あたりや" の麺にアイロンかけたような...。(どんなんや!) けど、ストレートに入ってくるんで、意外に量を感じず食べ易かった。

 だしはいりこだし。 "宮武"、"あたりや" タイプよりちょっと濃い目で、素朴な感じの味だった。店は縦長で、右手の壁に向かって食べる席と、カウンターと、真ん中にテーブル席という構成。天気のせいか、お客さんはまばらだったこともあり、店の中は意外と広く見えた。麺は入って左手の方で打っている。スペースは結構広くとってあった。きょろきょろしてみたけど、残念ながらメニューらしきものは見あたらんかった。けど、何となく 大将がじーとこっちを見よるような気がしたんが気に掛かる。
水が飲みたかったんで、ウォーター・クーラーをさがしたら店の一番奥にあった。プッシュボタンを押したら、ものすごい勢いで水とクラッシュアイスが飛び出してきて、その辺が水浸しになってしもた! 最後まで緊張の連続で、なんか精神的にとても疲れてしまいました...。あ、食べ終わったどんぶりは、店の一番奥にある洗い場に持って行きました。

 その後行ってないけど、2度3度行ってから改めてレポートしたいと思います。


<その後>

 …とか何とか云いながら、"松家" へ行ったんは 結局これ1回きり。
駐車スペースが少ないんと1回目のイメージで、足が遠のいているようです...。(^^;




2005 Syuzo Nakai All Rights Reserved.
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送